Apple Watchは、時計をファッションとしてでなく、私たちの生活をより便利に、より健康的にしてくれるデバイスとして支持され、今では装着している人を見るのが当たり前になってきました。
でも、アップルウォッチの購入を考えたときに立ちはだかる一つの大きな疑問があります。
それが、GPSモデルとセルラーモデルの存在。
「GPSモデルとセルラー+GPSモデル(以下セルラーモデル)のどちらを選べば良いの?」という疑問です。
結論を言ってしまえば、
Apple Watchを装着している時に、常にiPhoneも手元にある人はセルラーモデルは不要。
GPSモデルを購入すれば問題ないです。
一方のセルラーモデルは、Apple Watch単体でもネットに接続できるモデル。
iPhoneがない状況でもメールのやり取りや電話などを行いたい場合はセルラーモデルを購入することになります。
さらに具体的に知りたい場合は、ぜひこの記事を読み進めてください。
この記事では、インスタグラムでフォロワー数2万人以上のApple Watchアカウントを運営している私が、GPSモデルとセルラーモデルの違いから・できること・選び方まで徹底解説!
読めば、あなたにとって、どちらのモデルが相応しいのか解決するはずです!
みんなはどっちを使ってる?
GPSモデルとセルラーモデルを選ぶ上で、Apple Watchを使用している人は実際にどちらのモデルを使っているのか気になりますよね?
私が運営しているフォロワー2万人のインスタグラムのアカウントで集めた「GPSとセルラーモデルどっちを使っているか」についてのアンケートの結果は以下の通り。
やはり、GPSモデルを使用している人の方が過半数以上いますが、セルラーモデルを利用している人も一定数いる様ですね。
続いて、同じ様にセルラーモデルを使用している人に、「セルラーモデルを選んだ理由」を伺ってみました。
表現は違えど、「iPhoneがない状態でも電話や通知のやり取りができるから」という意見が多いですね。
人によって、理由は違えど、生活の中にApple Watch単体で使う状況がある人はメリットと捉えてセルラーモデルを購入している印象を受けました。
大事なのは、セルラーモデルは無理して購入する必要はなく、本当にセルラーモデルが必要なのか見極めるということ。
GPSモデル・セルラーモデルでできること
実際に各モデルを利用している人の割合や理由が大体わかったところで、改めてGPSモデルとセルラーモデルとはそれぞれどんなモデルなのかについて解説していきたいと思います。
セルラーモデルとは
まず、セルラーモデルは、GPS+Cellularモデルが正式名称で、公式サイトは正式名称で表記されているので気をつけましょう。(以下:セルラーモデルで解説します)
冒頭で解説した通り、セルラーモデルとは、Apple Watch単体でもネットに接続できるモデルのこと。
機能としては、これが最も大きな違いになります。
つまり、電話をかけたり、メッセージの送受信、通信が必要なアプリの利用といった機能を、iPhoneが手元になくても行うことができます。
そのため、例えばランニング中にも、大切な仕事の連絡を受けたり、音楽のストリーミングサービスを楽しんだりすることができるのです。
- ランニングなど、運動の時にiPhoneを持ちたくない
- 運動中も通信が必要なアプリを使いたい(天気・ラジオなど)
- iPhoneが持ち込み禁止の職場で通知を確認したい
- アルミ以外のケースを選びたい
基本的には、上記の項目のいずれかが購入理由として当てはまる人はセルラーモデルを検討しましょう。
この辺を無視してセルラーモデルを購入すると、無駄にお金がかかって後悔することもあり得ますので、何のためにセルラーモデルを使うのかという理由を再確認しておきましょう。
GPSモデルは単体でのネット接続ができない
一方のGPSモデルは、単体でネットに接続することができません。
モデル | GPSモデル | セルラーモデル |
---|---|---|
単体でのネット接続 | できない | できる |
そのため、ネットに接続するためには常に手元にiPhoneを持っている必要があります。
ただ、アンケートを見ていただいてわかるように、多くの人はiPhoneを持たずにセルラーモデルでできる様に、Apple Watchだけを装着して行動する事はあまりありません。
そのため、先ほどのセルラーモデルの特徴でリストにあげたような特別な購入理由がない場合は、GPSモデルを購入すれば十分という結論になります。
セルラーモデルは月額利用料がかかる
セルラーモデルは、LTEを使ったモバイル通信に対応しているため、iPhoneとは別に追加のオプション契約をする必要があります。
通信会社 | サービス名 | 価格(月額) | 海外ローミング |
docomo | ワンナンバーサービス | 550円 | |
au | ナンバーシェア | 385円 | |
softbank | Apple Watchモバイル通信サービス | 〜48ヶ月:無料 49ヶ月〜:385円 | |
楽天モバイル | 電話番号シェアサービス | 550円 (1,650ポイント還元有り) | |
※ irumo | ワンナンバーサービス | 550円 | |
※ ahamo (オンライン申込のみ) | ワンナンバーサービス | 550円 |
本体代だけでよいGPSモデルはと異なり、ランニングコストがかかってしまう事は覚えておきましょう。
ただし、セルラーモデルでも、オプション契約をしなければGPSモデルと同じ様にiPhoneでネット接続を行い、ランニングコストを掛けずに使うことが可能です。
セルラーモデルにしたけど、やっぱりオプション契約はいらないという場合は、契約を解除して使っていけば月額は掛からなくなります。
ファミリー共有
セルラーモデルを選択した人だけが使える機能にファミリー共有があります。
モデル | GPSモデル | セルラーモデル |
---|---|---|
ファミリー共有 | できない | できる |
ファミリー共有設定を使えば、iPhone を持っていないお子さんや、おじいちゃん、おばあちゃんなどの家族でもApple Watchを使えるようになり、電話をかける、メッセージを送る、位置情報を共有し合うといったことができます。
専用のiPhoneを持っていないほかの人のために、Apple Watchを設定して管理することができるので、キッズ携帯や見守り携帯の様な感じで使える様になります。
ただし、ファミリー共有を使うと使える機能が制限されてしまうので、セルラーモデルのお値段を考えると、やや割に合わないかなというのが正直なところです。
GPSモデルとセルラーモデルを比較
ここからは、GPSモデルとセルラーモデルを比較していきたいと思います。
Apple Watch単体でのネット接続やファミリー共有などの機能以外にも、微妙に異なる点があるのでチェックしておきましょう。
値段
GPSモデルとセルラーモデルは、本体のお値段に大きな差があります。
Apple Watch series9 GPSモデル | Apple Watch series9 セルラーモデル | Apple Watch SE2 GPSモデル | Apple Watch SE2 セルラーモデル | |
---|---|---|---|---|
値段 | 41mm / 59,800円〜 45mm / 64,800円〜 | 45mm / 80,800円〜 | 41mm / 75,800円〜40mm / 34,800円〜 44mm / 39,800円〜 | 44mm / 47,800円〜 | 40mm / 42,800円〜
series9の場合は16,000円、SEの場合は8,000円と、セルラーモデルになる事でかなり価格が跳ね上がります。
お値段はケースの仕様やベルトの種類によってさらに上がるので金額的に許容できるかどうかもセルラーモデルを選択する上で大切になってきます。
セルラーモデルは、さらにオプション契約のランニングコストが毎月かかるので、なかなかのお値段に…
ケースのラインナップ
Apple Watch series9は、セルラーモデルのみステンレススチールのケースが選択できます。
Apple Watch series9 GPSモデル | Apple Watch series9 セルラーモデル | Apple Watch SE2 GPSモデル | Apple Watch SE2 セルラーモデル | |
---|---|---|---|---|
値段 | アルミ | ステンレススチール | アルミアルミ | アルミ |
ステンレススチールの特徴は、アルミよりも剛性があり、高級感が感じられるところ。
ただ、アルミのケースでも全く安ぽくはないですし、大抵の人は保護カバーを装着するので、「ステンレススチールケースで裸のまま使いたい」という人以外は、そこまでこだわるポイントではないと思います。
重さ
セルラーモデルにする事で多少なりとも影響が出てくるのが本体の重量です。
Apple Watch series9 GPSモデル | Apple Watch series9 セルラーモデル | Apple Watch SE2 GPSモデル | Apple Watch SE2 セルラーモデル | |
---|---|---|---|---|
重さ (アルミ) | 41mm / 31.9 g 45mm / 32.1 g | 41mm / 38.7 g 45mm / 39.0 g | 40mm / 26.4g 44mm / 27.8g | 40mm / 32.9g 44mm / 33g |
重さ (ステンレス) | なし | 41mm / 42.3 g 45mm / 51.5 g | なし | なし |
特に、ケースをステンレススチールにすると50gを超えてくるので、軽い装着感を求めている人は注意が必要。
毎日装着して使うことを考えて選ぶことが大切です。
手首が疲れやすい人は実際に装着してから決めるのもアリです。
GPSモデル単体でもできること
Apple WatchのGPSモデルは、セルラーモデルの様に単体でネットに接続する事はできませんが、だからと言ってiPhoneがないと出来ることが少ないというわけではありません。
そこで、GPSモデル単体でも出来ることを紹介します。
単体で音楽再生
GPSモデルでも、事前にApple Watch本体に音楽を取り込んでおけばオフラインでの音源の再生が可能です。
ただし、中にはオフライン再生に対応していないサービスもあるのでアプリ選びに注意しましょう。
Podcast・オーディオブックの再生
こちらも音楽同様に、あらかじめアップルウォッチ本体にデータを取り込んで同期しておけば、iPhoneなしでも持ち歩いてポッドキャストやオーディオブックを楽しむ事ができます。
ワークアウトの記録
GPSが内蔵されているのでiPhoneが近くになくても、ルートや距離などのデータを記録することができます。
Apple Payでの支払い
嬉しいことに、Apple PayはiPhoneが手元になくても使用可能。
カードの情報を登録しておけば、コンビニの支払いはもちろん、改札も問題なく通過できます。
Wi-fi接続
実は、GPSモデルでもiPhoneで接続した事があるネットワークなら単体でもWi-fiに接続が可能。
ただし、電話に関してはWi-fi接続不可です。
まとめ
この記事では、GPSモデルとセルラーモデルの違いと選び方について解説しました。
最後に、改めて選び方を復習してみましょう。
セルラーモデルの メリット | セルラーモデルの デメリット |
---|---|
単体でネット接続が可能 iPhoneを持たなくていで行動できる iPhoneがNGの職場でも使える(可能性がある) ステンレススチールが選べる(series9のみ) iPhoneのバッテリーが切れても安心 ファミリー共有が使える | 本体の値段が高い ランニングコストがかかる iPhoneと同じキャリアにする必要あり GPSモデルよりは重い 単体で使い続けるとバッテリーの減りが早い |
GPSモデルの メリット | デメリット | GPSモデルの
---|---|
iPhoneが手元にあれば問題なく使える 単体でも意外といろいろできる セルラーと比べて本体料金が安い ランニングコストはかからない セルラーと比べて軽い | 初めて利用するWi-fiにはネット接続できない 単体で電話できない ケースがアルミしか選べない |
冒頭で述べたように、Apple Watchを装着している時に、常にiPhoneが手元にある人はGPSモデルを購入すれば問題ないです。
一方、下記に当てはまる人はセルラーモデルを検討してみて下さい。
- ランニングなど、運動の時にiPhoneを持ちたくない
- 運動中も通信が必要なアプリを使いたい(天気・ラジオなど)
- iPhoneが持ち込み禁止の職場で通知を確認したい
- アルミ以外のケースを選びたい
自分の購入目的をしっかりと把握して最適なモデルを見極めましょう。